MOTOYAさんのところで開催されていたオカダ・キサラさんの
写真の展示。『©TOKYO 無限の東京ダンジョン』

いわゆる街スナップ、人間スナップなのですが、
その分野でいうとアート系が森山大道、ゲス系が梅佳代だと
すると、キサラさんの写真はそのどちらでもない。
梅佳代みたいな軽いコント写真でもなければ
森山大道みたいなシリアスな重厚感もない。
可笑しさ、不気味さ、不穏さ、切なさなどが
いいバランスで成り立っていてとても好きです。

キサラさんの写真に写っている光景は信じがたいものばかりで
どういうシチュエーションなの?と訊ねたくなるくらいなのですが
彼女がもともと「持っていて」そういう場面にたまたま出くわすという
可能性もありますが、おそらく東京という街にはいろんなところで
毎日小さな奇跡が起こっていて、彼女はそれにしつこく目を凝らして
いるのかもしれません。

私は写真はくわしくはないですが、日本の「自然でふんわりして
雰囲気がいいもの」を良しとする傾向とは逆で、
ドイツのロレッタ・ラックスや


フランスのベルナール・フォコンなど

作り込みまくった劇場型の写真の方が好きなのですが
キサラさんの写真はナチュラルボーン劇場型なのですごいです。


つづいて秋元机さんの初の?個展『ドローイングおじさん』へ。
池ノ上ははじめて降り立ちましたが、やっぱり※せたがやしい町でした。
※せたがやしい:いかにも世田谷くさい様子
新作のドローイングの他、ほぼ日で連載されているweb漫画「おおきいほうと小さいほう」の
原画展示や、オリジナルTシャツやiphoneケース、ぬいぐるみなど
秋元さんの仕事の集大成的な見ごたえのある展示になっていました。
秋元さんはB型だからなのか、作品から「自分はこういうのがすごく好きなんだ!!」という
気持ちがひしひしと伝わってくるものが多いです。
すごくクールに洗練されたタッチなのに、子供が気持ちを込めて描いた
新幹線の絵と同じ圧力を感じます。

展示の仕方にも勉強になることが多く、言葉のないコラージュZINEや
漫画などに手書きの解説キャプションを付けていたり、芳名帳の他に
名刺を置いてってください、みたいな小皿を出したり。
親切だなと思いました。
次から次へお客さんが入ってきて熱く語っているのを盗み聞きしては
なるほどと思いながら観ていました。

盗み聞きしながら気がついたのですが、シュールな作品には説明はいらないと
ずっと思っていましたが、「シュールなものを好む人にこそ、意味とか意図が
必要とされる」のかもしれないです。マジか・・・。そうだったのか・・・。

帰りにギャラリーの隣の震度3で崩れ落ちそうな古本屋さんで
マグリットの本が300円で売られていたので買いました。
松居一代のおそうじ本も買おうかと思いましたが、マグリットより
高かったのでやめました。

 
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