あんなに小馬鹿にしていたインスタグラムというものを

昨年の秋くらいからはじめてみました。

といっても一週間に一回も投稿しないし、そんなにフォローもしていません。

ただやってみて実感したのは明らかにインスタグラムというのは

「今の世界の空気」そのものだということです。

 

 

セカイその1、文章(言葉)がいらない

どんどん言葉というのが価値を持たなくなっていますよね。

それどころか下手に何か発言したり文章にしたりすると、間違いを指摘されたり

揚げ足を取られたり、曲解されたりとロクなことがないということにみんな気づいています。

せいぜい必要なのはキャッチコピーくらいで、あとは写真があればいい。

インスタグラムがバカでもやれるのは言葉が必要ないからです。

盛れてる写真があればあとはタグをつないでいくだけでいいのですから。

 

セカイその2、数がものを言う

中には自分のオリジナルのイラストやなんかをアップしているアカウントも

いますが8割9割はスタバの写真か風景か自撮りです。

そんなものはオリジナルでもなんでもないし誰が撮っても大体同じ。

そうなってくるとつまり、何を投稿するかより誰が投稿するかが大事になってくるのです。

その判断はその人のフォロワー数です。

同じ写真がアップされたらよりフォロワーの多い人にイイネがつくわけです。

 

 

セカイその3、なんかすぐ流行る

これは最近twitterでも見られる傾向ですが、ネガティブなことは言っちゃいけない感じ。

「あれがよかった!なんかわかんないけどすげーよかった!」という全然なんにも言ってない

投稿の方がいろいろ蘊蓄や理屈を並べた批評よりも好感度が高くなるわけです。

私はインターネットというのはそもそも物や人を褒めたりおだてたりする場所どころか

正反対なところだと思っています。

確かにこれがよかったあれがよかったというのは、見ていて悪い気にはなりませんが

有意義なことはあまりありません。

白いごはんっておいしいよねって記事は、私も白いごはんには悪い感情持ってないし

読んで不快にはなりませんが、なぜ『君の名は。』がそこまで評価されるのかわからん、

その理由を自分はこう考えるっていう文章の方が読みたいじゃないですか。

今は物を悪く言うのはダサいという世の中。なんかわからないからとりあえず褒める。

だからインスタグラムでは化粧品やらユニクロの服でもすぐ流行りますよ。

誰も悪いこと書かないからです。

すっごい評価高いけど実際使ってみたらなんじゃこりゃ?ってことがいっぱいあると思います。

批評する方が頭使うからです。

どんな分野でも、面白い悪口を言える人が一番偉いんですけどね。

 

 

こんな感じのインスタグラムの印象です。

私にとってはすごく不気味な世界です。

ただやめようとは思っていませんし、むしろ楽しんでいます。

私の楽しみ方はこうです。

 

・海外や地方に住んでいる人の生活を知る

行ったことのない海外や、ちょっと旅行で訪れた土地に生活する人たちの

日常を掌でリアルタイムに知ることができる、覗き見趣味の自分にはうってつけです。

どうしてもっと早くやらなかったのかと思うくらいです。

旅行に行ったらその土地のハッシュタグで検索し、そこに普段住んでいる普通の人の

アカウントを見つけては無言フォローする気持ち悪さです。

その際、観光地のハッシュタグでは観光客しか引っかからないので、地元の人しか

しらないような店や場所、地元の人にとってはホットな場所(新しくできたモールとか)で

検索するとジモティが引っかかります。

海外でも同じです。

なるべくプロっぽくない素人感のある、それでいて趣味の良さそうなアカウントを探します。

その際やはり観光スポットではなく、旅番組を観ていて目に入った小さいレストランの

ハッシュタグとかで検索します。

アカウントのフォロワーは100人以下と少なすぎると知り合いとしかつながってなくて

警戒されることがあるので、300人前後の人を選びます。

それぐらいだとちょっと自意識も高いので全く知らない人がフォローしてきてもまんざらでも

ないはずです。

 

・生き別れた人を探す

これも上と同じようなストーカー的な使い方ですが、何人かインスタグラムで昔仲良くて

消息不明の人を見つけることができました。

特にびっくりしたのは10歳くらいの時に2年間ほどNZで生活していたとき親友だった

日本人とニュージーランド人のハーフの子。

彼女がかなりのインスタヘビーユーザーですぐ見つかったのですが、現在はタイ人と結婚して

バンコクに住んでいることがわかりました。

当時はちょっとぽっちゃりしていて大人しい子でしたが、見違えるほど派手になっていて

毎晩パーティーやら食べたものをストーリーでアップしています。

もう話しかけることはできません。

 

私みたいな気持ちの悪い使い方をしている人はあんまりいないかもしれませんが、

先日10歳年下の後輩と話をしていたら、彼女たちくらいの世代はフェイスブックも

twitterもおっさんくさくてインスタしかやらないそうなのですが、なんのために

やっているのか聞いたら「知り合いの痛い投稿をウォッチしてる」だそうです。

痛いってのはどんな投稿かと聞いたら「ただの休みの日のくせして A day off とか笑」

などと言っていて、やってること変わらないなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

最近のごはん事情について書きます。

 

堂々とキットに頼る宣言をしてから、人気のOisixと庶民派の

ローソンフレッシュや生協を交互に繰り出しながらやっていく

スタイルでした。

関連記事 続・夕食作りに疲弊してる妻たちへ

http://latest.tamax.hiho.jp/?eid=414

 

とくにOisixは現在人気沸騰中ですし、オシャレさや話題性、インスタ映えなどの

観点で私もワクワクしながら利用していましたが、あっさりやめてしまいました。

オイシックスは全体的に割高であるということは最初からわかっていましたけど

有名料理研究家監修のキットが毎週替りで出てくるし、オシャレな食材や

自分では絶対作らないようなメニューなどができてモチベーションアップには

ものすごく成功しているコンテンツだと思うんですよ。

ちょっと高いお金を払ってでも、アテシはオイシックスを続けたい!という

主婦の人は増えていて、実際利用者の増加に顕れています。

 

オイシックスのキットは、焼くだけ、炒めるだけ、いっそ皿に出すだけ、という

ほかのキットと違ってある程度「料理をした感」を残したものになっています。

ミニトマト切るだけとかでもね。

キットを使うダメ主婦であるという罪悪感が残らないようなデザインになっているのです。

オイシックスだからいいの!オシャレだし!ミニトマト切ったし!聞いたことない

新しい野菜も使ってるし!

 

でもね、モチベーションて疲れるんですよ。

 

私は仕事でもモチベーションってあんまり信用していません。

スタバやらディズニーランドの従業員もそうでしょ。低賃金で過酷な仕事でも、

モチベーションがあるからがんばってしまう、続けてしまう。

でもそれって実は自分を苦しめているのかもしれませんよ。

私がキットを使う目的はなんなのか。平日夜ラクしたいからだ。

もう、モチベーションやめた!!

そう思ったら、オシャレだからって続けてきたオイシックスに未練はなくなりました。

大体量が少なくて味付けもオシャレ過ぎて伝わらない時も多く、旦那の評価は

低かったのです。

今は生協のコープデリ一本化しました。これがねぇ、最高ですよ。

一応毎週違うメニューも出てくるし、もう本当に簡単ですし、味付けも一切ひねりが

ないので旦那受けはすこぶるいいです。

値段もオイシックスの2/3くらいで済みます。

 

 

配達もうちの地域は月曜日なので、月曜〜水曜分はキットで済ませて、木曜と金曜は

パスタや丼ものなどに固定化するという社食みたいなやり方がうまくいっています。

余裕がある土日にちょっと手の込んだ(と言っても大したことないですが)料理や

子供の食育にあてるようにします。

この前も息子と一緒にハンバーグのタネをこねて成形までやってもらいました。

息子は楽しかったようで、自作のハンバーグをよく食べてくれました。

今度は餃子とかやりたいです。

 

みなさんも好きで続けていることでも、実はそれはモチベーションを

取っ払ってしまうと意味のないことだったりもするので、モチベーションオフ

フィルタを使って見直してみましょうねというお話でした。

 

ただやっぱりね、生協とオイシックスのレシピを見比べみると、もうちょっと

生協にもイラレとか使える人雇って、どうにかしてほしいなと思うのも正直なところです。

なんなら、やりましょうか?

 


なんだか年が明けてしまったので、(現在2018年1月)慌ただしく

今年のまとめに移りたいと思います。

 

とにかくなんだか今年はめちゃくちゃ忙しかったです。

会社が周年だったこともあって、その企画実行で普段の2倍も

3倍も大変だったこともありますが、その分通常では考えられない

ような経験をたくさんさせてもらいました。

 

みんな大好き引退したばかりの歌のお兄さんと一緒に仕事を

させてもらったことはミラクルです。

実物のお兄さんはこわいくらいのいい人でした。

一日だけとはいえ、お兄さんが私をファンではなく仕事相手として

名前と顔を覚えてくれたということはパピルスに残しておきたい

くらいの出来事です。

昔、母が若い頃札幌のパルコで働いていたとき、たくさん芸能人を

接客したらしいのですが、お忍びで来ていた当時大人気のYMOの

3人を母がこっそり裏道のエレベーターで案内したという

ウソかほんとかわからない話をよく聞かされていました。

今は携帯で写真が撮れるので、子供に信じてもらえないということは

ないですね。

母はそのほかにもクロマティにナンパされたとか、長嶋茂雄にナンパされたなどの

エピソードを持っています。(ウソかほんとかわかりませんが)

 

そのほかにも、大学時代の友人とコラボしたり、自分で編集した

読み物を発行させてもらえたりと仕事ではやりたい放題でした。

 

これまで自分が趣味で作っているものが子供なら、仕事でやったことは

血のつながらない子のような感覚でどうしても注ぐ愛情に差があったのですが

仕事であろうと趣味であろうと、自分で作り出したものは等しく愛情を

注がないとなと思わされた一年でした。

 

パラパラではもちろんやりたいことがいっぱいです。

一つでも形にできるようにがんばりたいです。

 

最近ハマっているのはビオチンとナイアシン摂取と筋膜リリースです。

今年もおつかれさまでした。

 

トイレに入っても子供が泣けば、出しかけたものを引っ込めて

出ていかなきゃいけない「母親」になった今、スキンケアどころか

オーラルケアも丁寧にはできない、ましてやメーキャップなんて

という状態です。

 

化粧品を選ぶ基準も最低限の手間で最大限のパフォーマンスを得るという

ことばかり。

「時短家事」、「時短レシピ」と違って「時短コスメ」は聞く人が聞くと

違和感があると思います。

そもそも化粧や美容は生活には必須ではない(と思われている)わけですから

時間がないならやらなきゃいいじゃん、となるわけです。

化粧や美容が好きな人はその過程や工程も楽しんでいるので、「速読法」みたいな

おかしな響きだということはわかっています。

まあいいわけはこれくらいにして、愛用中の時短コスメを一挙ご紹介したいと思います。

 

 

◎メーキャップ・スキンケア編

【アクア・アクア オーガニッククッションコンパクト】

これは最近の大ヒットです。オーガニックコスメのアクアアクアが

やってくれた。最高です。

・省けるアイテム 化粧下地、美容液、日焼け止め、ファンデーション

・省ける工程 手を洗う クレンジング

・メリット 肌にいい

 

【エテュセ チップオンアイブロウ】

雑に眉毛をなぞるだけで今っぽいふんわり系の眉が描ける。

・省ける工程 アイブロウをチップに取る、ペンシルを削る

・メリット 安い 適当でいい

 

【クリニーク チャビースティック シャドウティントフォーアイ】

名前は長いけど雑に瞼をなぞるだけでまあまあの感じになる。

02と03を所有。

・省ける工程 アイシャドウをチップに取ってつける、チップを交換する

・メリット 安い 適当でいい

 

【シュウウエムラ ティントインバーム】

私はトイレで小まめに口紅を直すとかいうことをしないので、

ノールックでぐりぐり塗れる色付きリップタイプか、朝付けたら

夕方くらいまでもつティントタイプしか選びません。

色は「フォールアンバー」というイエベ秋に大人気の

限定カラーを使っています。保育園で一回落としましたが

「ボールペンが落ちていました」と貼りだされてもどってきた

可愛いやつです。

・省ける工程 口紅の塗りなおし

・メリット 色がいい

 

【キールズ バタースティックリップトリートメント】

こちらも同じ理由で、色付きリップなので完全にノールックで

自転車こぎながらでも塗り直しができます。

・省ける工程 口紅の塗りなおし

・メリット 唇が乾かない

 

【ヴァセリン インセンティブケア ボディローション】

ヒルドイドに頼りたくなくて使いはじめましたが、ヒルドイドより

伸びがよくて塗った感触もすごく好きです。

子供と一緒に使っていますが、子供も私も身体の乾燥がかなり

改善しました。コストコビッグサイズを使っています。

 

【エテュセ クイックケアコート】

爪はもともとあまり手をかけていませんが、リムーバー不要で

爪のケアの効果もあるこちらは便利。

どんどん塗り重ねていけるわけです。若干ツヤも出ます。

・省ける工程 塗り直し

・メリット 爪のケアにもなる

 

 

◎ヘアケア編

【熊野油脂 馬油ノンシリコンリンスインシャンプー】

本当は教えたくないくらいめちゃくちゃ重宝しているリンスインシャンプーです。

口コミを見ると賛否両論なのですが、私の髪には合っているみたいです。

・省ける工程 コンディショナー

・メリット 髪、肌に良さそう 安い

 

【THROW ヘアカラーコンシーラー】

美容院で教えてもらいました。白髪の伸びた部分を隠せる髪用の

コンシーラーです。本当に自然に隠れて、手などにも付きません。

・省ける工程 頻繁なヘアカラー

・メリット パッケージがTHREEに似ててオシャレ

 

【ルーブルドー 復元ドライヤー】

使ってもう一年くらいになりますが不思議なドライヤーです。

水分を吹き飛ばして乾かすので乾きも早く、何より仕上がりがいいです。

リフトアップの効果もあるので本当は全身に浴びたいところです。

・省ける工程 ドライにかける時間

・メリット なんだかよくわからないがいいらしい

 

 

以上です。

自分で書いておいてなんですがどれもガチでおすすめです。

子育て中じゃなくても単純にめんどくさいだけの女性にも。

 

 

電車の車内広告で、墨田区に移転した「たばこと塩の博物館」

あれ?「塩とたばこの博物館」?で和田誠の展示をやっていると

知り行ってきました。

 

たばこと塩の博物館(以下、た塩)は渋谷の喧騒を離れたところに

古い建物があり気になっていましたが一度も中に入らないまま

移転していました。話してみたかったけどきっかけがつかめないまま

転校していったクラスメイトみたいな存在でした。

その子が新天地で生まれ変わった様子も見たく、行ってみると

モダンな建物です。

しかも入場料は100円!常設展&企画展もぽっきりで観られるそう。

気さくなところがあったんですね。

常設展というのは主に塩のことをわかりやすく勉強できる展示に

なっていて、どれが伯方の塩かすぐに当てるデジタルマシンが

あったりなかなか面白かったです。

これだけでもそこそこ楽しめます。

 

そして、お目当ての和田誠展へ。

これは和田さんがたばこのハイライトのパッケージデザインを

した縁で、どちらかの周年企画で開催の運びになったらしい。

和田さんを中心としていますが、私が大好きで子供の名前にも

なった宇野亜喜良さんや安西水丸など和田さんと親交の深かった

イラストレーターの作品も絡めて展示してありました。

最初はなんでた塩で和田さんの展示?とでっかいクエスチョンマークでしたが

みていると「たばこ」とイラストレーション、広告美術は

非常に相性がいいんだなということがわかってきます。

和田さんはPeaceの一コマ広告もやっていたそうです。

そういえば私の大好きな『ハートカクテル』も日本たばこの提供だった!

共通点はなんでしょう。「短さ」と「孤独」でしょうか。

私はたばこ吸いませんが、たばこを吸うのは自慰みたいな

もので、一人の行為というイメージです。

その隙間に広告が入り込みやすいのだと思います。

たばこ以外にも一人が似合う商品には質のいい広告がつきものです。

ビールはみんなで楽しくヒャッハー!つめてー!うめー!程度で

充分ですが、ウイスキーや焼酎(イイチコと二階堂ですが)は

味わい深いですね。ワインは軽薄、日本酒はエロい広告が多いイメージです。

たばこ産業が広告で新しいことができづらい世の中になってしまったのは

非常に残念です。

 

和田さんの展示に話を戻すと、本業は一応イラストレーターですが

小説やエッセイも書くし雑誌などのトータルプロデュースもするし

映画も撮るしでマルチタレント。

その原点はマンガだったみたいなんです。

小さい頃はずっとマンガを描いていたのです。やはりマンガって

絵、お話、画面構成、デザイン、ひっくるめたコンセプト、

すべてが鍛えらえるんだと思いました。

ほんと上野樹里は太い家に嫁いだよなぁと腹が立ってきました。

天然ぶってますけどね、かなり計算してますよあの子は。

目的はお金じゃないです、DNAです。

 

 

ミュージアムショップも小さいながら面白い品ぞろえで、

図録と切らしていた塩を買って帰りました。

 

 

実は、まるでダメ母のようですが、子供を置いて仙台に

一泊旅行をしてきました。

目的は妹と一緒にスピッツの30周年ツアーライブに行くことです。

半年前から予定していましたが、24時間以上子供と離れたことが

なかったため後ろめたさも多々。

荷造りしながらも、「えーとあとオムツが日数分…」などと

パッキングしそうになる習慣。

子供が一人いない旅行というのはこんなにも身軽だったのかと。

新幹線でも思い切り爆睡できるし、なんなら車内販売のコーヒーなんか

頼んで読書したりもできます。

この当たり前が、2年半なかったんですね〜。

 

移動時間を堪能するまでもなく仙台なのであっという間に着きました。

18〜19歳のとき大学浪人のため1年だけ住んでいた街。

そのころから都会でしたが、もう駅前にはルミネが4つくらいある感じ。

ただアーケード街に入ると見覚えのあるような店も残っていたり。

ビル中の人気神社、野中神社も健在。

 

仙台は相変わらず男性はイケメン、女性はそこそこ。

その分カフェ店員とかでちょっとかわいいと、ものすごく

美人みたいに振舞っています。

妹は仙台でならイケメンと付き合えそう!と豪語していました。

 

スピッツの30周年コンサートツアー、オールラストの会場は

セキスイハイムスーパーアリーナ。

これがなかなかの僻地にあって仙台市から電車とバスと徒歩で1時間ほど。

スピッツファンだけが何万人も集まっていますから、駐車場は

「8823」ナンバーの青い車ばかりです。

妹はもう何度もスピッツのライブには参戦していますが、私は単独は二度目。

昔ロックロックこんにちはというスピッツがメインのフェスに、やはり

仙台で一度だけ。

今回の30/50ツアーは記念すべき結成30周年の節目の年ということで

代表曲が多かったです。

新しい曲では『醒めない』やめざましテレビのテーマになっているやつ、

自分の好きな曲では『正夢』や『春の歌』が聴けてよかったです。

スピッツってみんな普通っぽいのに、スターぶってないのに、

こんなに大量の名曲を放ち続けて、本当にビートルズレベルだなと

思いました。メンバーの仲がいい分ビートルズよりすごいですよ。

 

MCではマサムネさんが「なんで俺らが、俺なんかが(俺らがと言ってからみんなに

失礼かなと思って一人称に言い直した)生き残ってこれたのかなって

不思議に思うんですけど、役割を与えられてるんだと思うので

これからもやめません!」と言っていました。

この謙虚さよ。スピッツがこんなに謙虚なんだったら、誰一人驕ることは

許されねぇべと思いました。

あと歌い方も重要ですね。マサムネさんの声って独特だし弱いようで

かき消えることはなくて、むしろすっと心に届く声です。

歌唱力にドヤったり、感情をこめまくったりせずさらっと第三者的に

歌い上げる。そこがこの人の歌に飽きないポイントだなと思います。

 

 

妹は2曲に一回号泣するくらいスピッツファンですけど、私はまあ

細く長くファンをやっている程度の人間ですが、それでもライブ後

しばらく「好きすぎてツライ」って気持ちを味わいましたね。

昔は妹と一緒にジャニコンとかも行ったことがありますが、

もうあんまりかっこいい、かわいいだけのアーティストとか

心動かされなくなりましたね。

 

グッズもよかったですよ。

これがツアーオリジナルのビッグトート。シンプルでかわいいです。

で、いっぱいついているのが缶バッヂのガチャガチャ。

どれが出るかわからなくて1回500円。コアなスピッツファンは

廃人になっていましたね。

スピッツのメインファン層は40代〜50代なのでみんななんの

迷いもなくもりもりグッズ買っていましたね。

丸いのはロゴマークやメンバーのイラスト。四角いのは歴代の

CDジャケットです。

メンバーのイラストバッジは三輪さんだけが最後まで出ませんでした。

帰り道に「田村余ってませんか?」と聞いてきた失礼な若者に

田村(呼び捨て)もあげてしまいました。

 

『ハチミツ』のスノードームは妹が買ってくれました。

 

あとスピッツのジャケットアートと言えば、30周年を記念して

こんな本も出るそうです。

歴代スピッツのアートワークをマサムネさんが語りつくしているとか。

ムサビですもんね。こだわりありそうですね。

『クリスピー』の撮影オフショットとかもあるそうで。

 

7千円と高いですが妹は予約していたので手に入ったら見せてもらおうと

思います。

 

 

 


車で山道をひたすら走り、高山市へ。

父母、弟、従兄姉らで夕食。

よく使う郷土料理屋なのですが、ここは数年前から

外国人に爆発的人気で、常に観光客で満席。

次から次へとお客さんやってきます。

確かに美味しいし、サービスも雰囲気もいいんですが

別にそこまですごい魅力的な店かっていうと普通の店なんですが

なんでそんなに大人気なのか、店員さんを見ていてわかりました。

フレンドリーなのは観光地だから当たり前として、

各テーブルを回ってデタラメ英語で客のスマートフォンを預かっては

集合写真をバンバン撮ってあげているのです。

日本人、外国人関係なくすべてのテーブルを回っていましたね。

写真を撮ってもらった客はインスタグラムやツイッターに

アップする、するとあとは勝手に拡散して「高山で食事するなら

この店だ」ってことになるんですよ。

もちろん味やサービスに落ち度があっては逆効果ですが、

まったくコストをかけずにこれだけの宣伝をするなんて

ずるいですね。

 

高山での法事を滞りなく終え、今度はまた車で長野に戻り

安曇野方面へ。

安曇野っていうとミネラルウォーターのイメージしか

ありませんが、車を降りた途端澄んだ空気がおいしすぎて

びっくりしました。

安曇野の人が渋谷に来たら窒息しちゃうんじゃないかなと

思いました。

泊まったのは合宿とかに使われそうな洋風民宿。

各部屋にトイレやお風呂はないのですが、ロビーみたいな

ところでコーヒーが飲めたり、アットホームな感じです。

大会前のどっかの野球チームご一行(母親付)と一緒になり

朝食バイキングは危うく野球少年たちに総取りされるところでした。

 

少年たちのほかに監督だかコーチだかわからないおじさんが4、5人。

あと雑用をすべてやらされ、女中のように使われている各母親が同行

しているのですが、食事中おじさんの一人がある母親を席に呼びつけ

「●●(息子)、肘ついて食ってるぞ。家でどういうしつけしてるんだ」と

注意していました。

母親は「はい!申し訳ございません!」と謝っていましたけど

野球ってこれだからイヤなんだよなと思いました。

 

 

窓の外にはさらさら小川が流れ、まるでオプションサービスのように

きれいな虹がかかった安曇野の朝。

それをバックに写真を撮っている若い女性たちに近づいては写真を撮って

あげる「撮ってあげるおじさん」が長時間出没していました。

 

安曇野といえば「いわさきちひろ美術館」は外せませんね。

いわさきちひろの絵はものすごく好みなわけではありませんが、唯一無二だとは

思います。

実際改めて絵を見てみると、この時代にこれだけ引き算の絵を描いたことが

センスすすんでるなぁと思いました。

いわさきちひろ美術館は大きな公園の一部になっていて、入館料を払わずに

侵入しようとしている人もいました。

とても綺麗で素敵な建物です。

いわさきちひろさんの人生をはじめて知りましたが、かなりイメージが

変わりました。あの絵のタッチからきっとふんわり浮世離れして

好きなように描いた人生だったんだろうと思っていたのですが、

実際は結婚した人が政治的な関係で長らく無職で、ちひろさんの絵だけで

生計を立てなければならず、子育てと仕事の両立で苦労や葛藤が

多かったようです。

「お金のために描きたくない絵も描かなければいけない」というような

言葉も残していました。

そうした事情から、一人息子が産まれても実家に生後一か月まで預けっぱなし

の状態だったそうで、息子はヤギの乳を飲んで育ったんだそうです。ワイルド!

 

そんなちひろさんが自分の城であるアトリエ兼別荘として建てた黒姫山荘を

再現した展示がありましたが、俗世間の諸々を忘れて本当に好きなものにだけ

囲まれて創作に没頭した家は心底憧れました。

座布団一枚、やかん一個まで全部お気に入りだったんだろうなぁと思いました。

創作をする人間はみな心に「理想のアトリエ」を持っていて、常々夢想するものです。

なかなか現実には手に入れることができませんが、それを実現させたいわさきさんは素晴らしい。

http://douwakan.com/chihro

 

そのほか、知る人ぞ知る松本出身の漆作家高橋節郎記念館や、

森林の中にある絵本美術館森のおうちなど。

環境と一体化したような展示を観ることができてマジックポイントが

だいぶ回復しました。

絵本美術館は絵本グッズが豊富。

気が早いですが、一目ぼれしたトーマスの来年のカレンダーを購入。

各月一個ずつキャラクターが出てくるのですが、手描き風のシンプルな

イラストが可愛い。

主役のトーマスが1月で終わってしまうけど。


法事で高山に行ってきました。

 

今回は趣向を変えてスーパーあずさに乗って松本

経由で行くことになりました。

駅についてまず食べたおやきの美味しいことよ。

生地はモチモチ。中は高菜漬けだけかと思っていましたが

キノコとかチーズとかいろんな味があって。

おやきって最高にうまい食べ物じゃないかなって

思いましたね。息子も食べてくれました。

 

車を借りて松本市内を少し観光。

松本が生んだスーパーアーティスト、草間彌生の

常設展示もある松本市美術館へ。

ジブリ映画の背景美術などを担当する

山本二三さんの一大企画展が開催されていました。

ジブリでは未来少年コナンからもののけ姫、千と千尋など

ほとんどの背景美術を担当していて、それ以外では

アニメの時をかける少女もこの人でした。

日本の原風景そのものの美しい自然から、SFっぽい

幻想的な風景などまあ〜巧いなんてもんじゃない。

なんだよ、ジブリはこの人の力によるところ大きいじゃないと

思いました。

 

常設の草間彌生コーナーも観ました。

安定の草間彌生ですが、先ほどの山本二三と比較すると

やはり草間彌生は「作家」ですが、山本さんはあくまでも

「背景画家」なんだなぁと感じてしまいました。

そう簡単に比べられるものではないですが。

気が狂いそうなヤヨイ販売機

 

 

そのあとは伊東豊雄設計というまつもと市民芸術館へ。

演劇やコンサートなどが行なわれるホールのようなところ。

エントランスの大きな長い階段が印象的。

二階のホールではピーナツ型のイスが。赤いカーペットが

イスの位置に合わせてグラデーションがかかっており

リンチの映画のインテリアみたいで素敵でしたが

お掃除泣かせだなと思いました。

 

今度まつもと市民芸術館でペンギンカフェオーケストラが

来日して、大貫妙子とコラボするとかでミニポスター展も

やっていました。

 

松本ってはじめて来ましたけど芸術感度は高いし街並みも

城下町風情が落ち着いていてとてもいい街ですね。

昼は何か食べたんだけど何を食べたか忘れてしまいました。

 

その後、親戚・家族が揃っている高山へ車で移動しました。

 

<つづく>

 


9/3まで渋谷のアツコバルーにて開催されていた

極限芸術〜死刑囚は描く〜』を観てきました。

ポスターの作品に選ばれているのは、死刑囚アーティストの

広告塔でもある林マスミちゃんです。

マスミちゃんの絵は入口付近に大きく飾られていましたが

想像するよりはまあちょっとメンヘラ気味の女子中学生の

落書きに近いような感じでした。

あと自分をイメージしていると思しき女性のイラストが

出てくるのですが、小顔で目がパッチリしたショートカットの

キョンキョンみたいに描いていました。

まっったくすこっっしも本人に通ずる要素がなく、それでも

自分の中ではこんな可愛い子が「自分だ」と認識しているんだなと

思うとゾッとしました。

「すべての犯罪は『自己認識のズレ』から起こる」という

自説を裏付けるものとなりました。

 

 

そのほか雑居ビルの中のワンフロアの小さなギャラリーに

十数名の死刑囚によるアート作品がそれぞれ展示されていました。

その人がどんな罪で、死刑囚にまでなっているのか説明はありませんが

あの秋葉原の加藤くんもいましたよ。

キャプションにはどの事件とは書いてありませんでしたので

気になる絵は名前をメモして後からググりました。

 

私はいわゆるアウトサイダーアートは大好きなのですが、

その無垢な魂の生み出す作品とはまたちがって

死刑囚アートはいろいろな下心、本人の無念さや野心などが

静かに光っていて腹にクるものがあります。

私が特に惹きつけられたのは、80年代のイラストみたいな

素っ頓狂な一コママンガを、びっしりと塗りつぶした

鮮やかな赤と青と黒のみで描いている松本健次さんの作品群。

家族なのか支援者との文通の中で“手紙用の”赤・青・黒

ボールペンのみを使用しているのですが、横尾忠則風の

センスを醸し出しています。

どんな人なのか気になって、あとから松本健次さんの

起こした事件を調べてみると保険金などの計画殺人で

安易に何人も手にかけた凶悪犯罪でした。

ところがこの人は昔から冤罪を疑われていて、軽度の

知的障害があったことから実兄にひどく扱われており

保険金殺人も実行を兄に命令されて罪を着せられたのでは

ないかと言われているようです。

その兄は自殺しているとか。

冤罪だったとしたらとても気の毒です。

 

 

もう一人、コイツは冤罪じゃなくて本当にヤってんじゃないかと

思ってしまったのは、正面を向いて同じ表情をした

女性像を何枚も描いている金川一という死刑囚。

70年代に熊本で起きた女性の惨殺事件の犯人だそうです。

その絵の女性たちは髪が長かったり短かったりキレイだったりブスだったり

服を着てたり着てなかったりとバラバラなのですが、

ものすごく口角をあげた独特のスマイルを一様に浮かべているのです。

女性に対する見方がちょっと普通じゃないというか、やばいニオイを

発する絵です。

ただこの人も知的障害があり、冤罪という説もあるのだそうです。

 

死刑囚の絵の中には上記のようなクセの強いものばかりじゃなく

ただただ緻密な模様みたいのを描く人や、普通の風景や動物とかを

上手に描く人、模写みたいのをひたすらやる人など様々。

ただ、結局全部の作家の罪状をあとで調べたのですが、そのほとんどが

強盗殺人・強姦致死などの短絡的で衝動的な殺人事件の犯人なのです。

怨恨だとか恋愛などのもつれというのもなく、頭や

感情を要するものというよりは「野蛮な」事件が多いのです。

 

それが何を意味しているかというと、こうした事件を起こして

また疑われて死刑にまでなり、そのうえでアートの才能を発揮する

人というのはやはりどこか知能的に欠陥のある人物だろうということです。

もちろんそういう人だから短絡的な犯罪を起こすファクターがあるというよりは

環境的にそうなりやすい、また疑われても本人が釈明できにくいという

意味でです。

ここでようやくアウトサイダーアートとつながってくるのです。

施設かなにかでアートの才能を存分に発揮させてもらえている人も増えてきて

いますが、その片側にはこういう側面もあるということに気がつくと

非常に胸が切なくなりましたね。

 

アツコバルーは小さなギャラリーですが以前はラブドールのオリエント工業が

展示をしていたり、10月にはアレハンドロ・ホドロフスキー夫妻のドローイング

展示を予定していたりとなかなかポテンシャルの高いところです。

 

 

 

 

 

 

 

先月誕生日だったのですが、ダンナからこの本をもらいました。

「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街

逢坂まさよし

 

私は東北で生まれ育ち、学生時代を茨城県つくば市で過ごし、

卒業して東京近郊に拠点を移したときは、創価学会の三色のことすら知らない

おのぼりさんでした。

東京のことをもっと知りたいと思い、たどり着いたのが

「東京DEEP案内」。

そこにはドヤ街や花街、被差別部落、外国人のたまり場など

ネガティブな部分しか書かれていませんが、逆に興味深く

愛読のブログとなりました。

その東京DEEEP案内がついに書籍化!

厚みにして3センチ、写真もいっぱいの永久保存版です。

 

内容は今までの東京DEEP案内を凝縮し、バランスよく

まとめた感じ。

もちろん居住区をマトリックスにし、そこに住まう人種を

分類した「東京タウンマトリックス」も健在。

 

この東京タウンマトリックスは実によくできています。

3年ほど前に家を買おうとしてかなり迷走したときに

東京タウンマトリックスを肌で実感したものです。

当初、日暮里に住んでいたことから谷中や根津の雰囲気に

惹かれ、身の程知らずにも文京区で物件探しをはじめました。

すぐに文京区でまともな家に住むなら最低でも5千万は必要な

現実を知りましたが、そのとき親身になって一緒に探してくれた

不動産やさんが言った言葉を覚えています。

「小奇麗な街は住む人にも高い水準を求めてきますよ」

今でも文京区は大好きですが、そこに住んだら収入や生活レベルが常にカースト

下位でありつづけるわけで辛かったかもしれません。

不動産屋さんは我々の軌道を上手に修正しながらいろいろな場所の

物件を案内してくれました。

実際、予算や通勤のことを考えると東西線沿線などの「妥協ゾーン」に

本当にたどり着いていくのです。

東西線は猛烈な混雑というデメリットがありますが、それは妥協して

移ってきた人口が多いからでしょう。

不動産サイトでマッチングしていると西葛西に行きそうになるのを

グっとこらえて、なんとかもう少し「色」があって自分たちの

レベルにあった場所を求めて行きついたのが今住んでいる千住や

町屋や尾久でした。

 

東京DEEP案内では千住や町屋などはまさにターゲットで、民度の低さや

ダークな過去などあげつらわれていますが、それを含めて私にとっては

「許せる欠点」、あるいは「長所の裏返し」だと思います。

DEEP案内側も、こうした下町については毒づきながらも割と好意的で

あるように感じます。

逆に本当に心の底から侮蔑しているのは勝どき、豊洲、東急沿線など

作られたイメージ戦略の「勘違いゾーン」であり、それらをディスる

ときの痛快さはすばらしいです。

たとえばみんな大好き自由が丘を「荏原郡衾村(えばらぐんふすまむら)」(旧名)とか。

たぶんDEEP案内のテーマは「街を知るならイメージや表向きだけじゃなく

ダークサイドや歴史にも目を向けろ」ということだと思うんですよね。

私の住んでる千住地区も昨今は住みたい街ランキング上位に食い込んで

くるようになり、どんどん若い子育て層が流入してきています。

ただその人たちがこの街を本当に知ったうえで選んでいるかは謎です。

たとえば、同じ保育園のママたちが何人も住んでいる新築マンションの

目の前には関東大震災後に移住してきた「バタヤ部落」の名残があります。

ああこの辺にはそういう歴史と色があるんだな〜とわかって住んでりゃ

いいですが、「なんか汚い古いバラックあるわね。早く取り壊されないかしら」

程度かもしれません。

 

東急沿線や世田谷、横浜などに集まる浮かれポンチ層はそうした歴史や

暗部に目を向けない人たちですからね。

結局この本を読んでどの街を選んだっていいんです。

ただ街の持ついびつさは東京の深遠さであり、いとしさでもあります。

それをわかっているのとわかってないのじゃ全然違うということです。

 

自分の街の「欠点」を知り、その欠点もいとしく思えるようになればいいですね。